株式会社イーブックイニシアティブジャパン

Ptengineで「また来たい書店づくり」を科学する。ebookjapanが持つノウハウの一部を紹介。

#電子書籍
#UIUX
#顧客体験
#パーソナライズ

コンテンツグループ

戸田氏、石崎氏、坂田氏

ebookjapanのようにPtengineでビジネスを成長させよう

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株式会社イーブックイニシアティブジャパンは、創業者が出版社勤務時代に、大量の返本が焼却処分されることに地球環境への危惧を抱いたことをきっかけに創業、「日本の豊かな出版文化で 世界中を幸せにする」とのミッションを掲げ、電子書籍販売サービス「ebookjapan」、紙書籍販売サービス「bookfan」により書籍を届けるサービスを展開されています。

2018年に「eBookJapan」と「Yahoo!ブックストア」を統合、ヤフー株式会社と協力し、シェア拡大を着実に進めていらっしゃいます。今回は、Ptengineを長らくご利用頂いているコンテンツグループの戸田さん、石崎さん、坂田さんに現在のご利用状況についてお話を伺いました。 

インタビューのポイント! 
①Ptengineが社内でどのように活躍しているか
②書籍検索を利用したユーザー行動の促進方法とは
③フォーム機能を利用したアンケート調査の具体例   

分析と体験、プロダクト強化にPtengineを利用。


まずは改めて株式会社イーブックイニシアティブジャパンのサービスについて教えてください。

弊社は今年で創業21年目となり電子書籍業界では老舗です。創業当時はスマートフォンがない時代、電子書籍さえ一般的ではないまさに黎明期から一貫して電子書籍サービスを継続してきました。 その頃はPCのブラウザからアプリと書籍ファイルをダウンロードしてもらう形でサービスを提供しておりました。 当時はまだ電子書籍の理解を得ることが難しく、掲載作品数も伸び悩んでおりましたが、2007年ごろからiPhoneが普及されていくとほぼ同時に電子書籍が一般化し始め、市場も活性化してきました。 2018年にはヤフー株式会社が当時運営していたYahoo!ブックストアとお互いの強みを生かした形でサービス統合し、事業拡大するのみではなく、お客様により良い読書体験を届ける基盤を築いてまいりました。

現在もキャッシュレス決済サービス「PayPay」利用者の増加や、新型コロナウイルスの影響による電子書籍のニーズの高まりが後押しし、多くの方にご利用頂く機会が増えております。今後もグループアセットを最大限に活かしながら、弊社のビジョンで掲げている“電子コミック国内取扱高No.1”を目指してまいります。

 

事業目標を掲げる中で、Ptengineをどのようにお役立て頂いていますでしょうか? 
私たちコンテンツグループ 編成チームでは、作品毎の売り上げやページ閲覧数、トレンドや社会情勢などを考慮した書店の「品出し」や「Web接客」を担当しています。「お客様がまた来たくなる書店」を目指し、日々新しく追加される新刊や特集ページを適切にお客様にご案内することがミッションです。サイト内の分析から得たお客様のニーズについては、営業部門や企画部門へのシェアも行なっています。 

Ptengineはお客様のニーズの把握や実際のUIUXの評価、そしてユーザーが快適に利用できる動線作成などの我々の一連の活動において、非常に重宝させていただいております。  

書籍の検索体験を改善し、売り上げにも大きく貢献 


Ptengine(Ptengine Insight) は約5年間、長期で利用させていただいています。購買データには現れないお客様の隠れた「好き」「嫌い」を知ることができ、今でも頻繁に利用しています。 

直近ではPtengine Expereinceも併用することで、サイト内での動線強化を実施し、お客様と作品との出会いの機会の創設を行っております。  

検索結果画面でパーソナライズ誘導 

取扱い書籍数が80万冊を超えており、検索のUIUXは非常に重要視されるポイントですが、エンジニアの工数も割かれるため、私たちの仮説のみでUIUXを変更することはなかなかできません。そこでPtengineを用いて自分たちで仮説検証してスピーディに改善しました。 

例えば、検索してより求めている結果が出るように、「新着順」「人気順」といった並べ替えや、検索ワードに関連するタグでのフィルタリング機能があるのですが、ヒートマップで見たところ利用度が少なくあまり気づいてもらえていないようでした。 

そのため、あえてこれらの並べ替えボタンをポップアップで表示し、検索性を向上させることをPtengineで実現しました。表示していない時、ポップアップで表示するボタンを一つではなく二つ配置したときなど、様々な仮説を試す中には取扱高が20%近く向上した事例もありました。 

反応があるもの、ないもの含め、実施して初めて得られるナレッジも多く、まずはやってみることの大切さを再認識しました。 

カテゴリTOPページや特集への誘導 

効果として大きかった施策の一つは、検索結果に応じて特定のカテゴリのTOPページや特集に誘導するというものです。 

カテゴリのTOPページや特集ページは人の手によって情報がまとめられているので読みやすくなっているのですが、サイトの体裁上、掲載優先順位があげられないものについてはどうしてもユーザーにとって見つけづらいUIになっています。 

また、出版社のキャンペーンをしていた時期に出版社名での検索が増えてくるのですが、基本的には書籍を検索するためのものなので、キャンペーンページを検索結果として反映ができません。 

そこでお客様のニーズに応えるべく、Experienceを利用して検索意図を考慮したカテゴリTOPページや特集ページへの動線を設けるといったことをしております。

いずれの施策も良い結果となるものがほとんどでした。中にはポップアップを表示した内のクリック率が50%に至った施策もあり、UIUXの奥深さを認識しました。 

「ポップアップバナーのリンク経由」で取扱高を抽出し定量評価していますが、設定した目標を達成することができました。

また、こういった施策に対して得られた結果は今後プロダクトをバージョンアップしていく上で重要な参考情報となってくるので、得られるベネフィットは非常に高いと感じています。 

フォーム機能を利用したページへの顧客満足度評価 

確かに検索によってユーザーニーズに先手を打つのはいいですね!その方にもおすすめの活用方法があれば教えて下さい。 

最近ではフォーム機能で満足度調査を実施するようになりました。 

というのも、特集ページはお客様が作品と出会う機会の創出のため、トレンドのマンガ紹介やキャンペーンのために作成しております。ページに対するお客様の満足度については是非知りたいことなので、Expereinceのフォーム機能でお客様にページ評価をいただき活動の振り返りができるようにしました。 

満足度の調査は以前から話が上がっていましたが、こちらについても実施を企画してから数十分で実現でき、毎回実施しております。 

お客様に任意でアンケートに答えてもらうことで、お客様の生の声を感じることができるのは良かったですね。非常に参考になるデータが取得できており、おすすめの活用法です。 

応用幅が広く社内での存在感が増すPtengine 


Ptengineについては柔軟な活用ができるということで社内でも熱視線を集めています。 

他グループでの活用という点では、簡単なマニュアルだけですぐに運用フェーズに移行できており、Ptengineの学習コストが少なさ、利便性の高さを実感しております。

他グループで実施したPtengineの活用例



Experienceを用いたユーザーの目的別の誘導、キャンペーン訴求、ユーザー調査など、私たちのグループ以外での活用も今後増えてくると思います。Ptengineの可能性を最大限に活用していきたいと考えています。