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2025/8/18 :イベントプロパティ分析の進化とイベントレポートの活用

2025年08月18日

この記事は約3分で読めます。

概要と価値

Ptengineの最新アップデートにより、これまで「イベント」単位でしか行えなかったインサイト分析・レポート抽出が、「イベントプロパティ」単位でも可能になりました。これにより、ユーザー行動の詳細(例:商品カテゴリ、価格、SKUなど)ごとに、より深い分析やセグメント抽出が実現します。

この機能はEC、小売、SaaS、教育、金融など多様な業種で、ユーザー理解と施策改善の新たな武器となります。

イベントプロパティの活用は技術チームからイベント設定を軽く手伝う必要があります。こちらで詳細を確認してください。

① イベントとは

ウェブサイトで発生する「購入」「問い合わせ」「登録」「ログイン」など、ユーザーのあらゆる行動を「イベント」として計測。

これにより、どのアクションがどれだけ発生しているかを可視化し、ユーザー行動の全体像を把握できます。

② イベントプロパティとは

各イベントに付随する詳細情報(例:「購入」イベントに対する「商品名」「価格」「商品カテゴリ」など)を「プロパティ」として記録・管理。

これにより、「どの商品がよく売れているか」「どのカテゴリへの問い合わせが多いか」といった、より粒度の細かい分析が可能になります。

【主な活用シナリオ】

新機能でできること・使い方

1. イベントプロパティ別にレポート抽出・分析が可能に

異なるSKUが異なる時間帯の購入状況を確認

事例:「商品購入」イベントのインサイト

収集されるイベントプロパティ:商品カテゴリ × 価格帯 × 購入時間

選べる訪問のプロパティ:流入元

従来の課題:化粧品が購入されたことは分かっても、具体的な購入パターンやユーザー特性までは把握できなかった

単一プロパティから得られるインサイト

  • 商品カテゴリ:リップ商品の購入率は週末夜間(20〜22時)が最も高い
  • 価格帯:5,000円以上の商品は平日に多く購入され、3,000円以下は週末に多い
  • 年齢×時間:20代は深夜購入が多く、40代は朝の時間帯が多い
  • ソース✖️時間:SNS経由は20–23時にリップ購入が集中。検索経由は12–15時にスキンケア高単価が伸びる

プロパティの組み合わせによるパソナライズなアクション例

2. セグメント分析 × イベントプロパティ

特定のユーザー群(セグメント)が「どんなイベントプロパティ」で行動しているかを抽出可能。

もちろんイベントレポートやヒートマップのセグメントとしてご利用いただけますので、**“A広告からきたユーザーが異なる時間帯でカートインした状況”“資料請求したXX業種群の行動分析”**などイベントに付随する詳細情報を用いた分析が可能になります。

新規訪問のお客様では、異なる流入元の購入金額の配布を確認

事例:時間軸での「カート追加」イベントインサイト

収集されるイベントプロパティ:追加商品 × 追加時間 × 価格

セグメントでユーザー群を特定するプロパティ:デバイス

時間帯別の属性パターン例

  • 平日朝:通勤中のスマホ閲覧、プチプラ商品の追加が多い
  • 平日昼:オフィスからPCで閲覧、高価格商品を検討
  • 週末夜:自宅でリラックスしながら購入、まとめ買いが多い

時間属性に基づく動的な最適化例

3. レポート画面の操作性も大幅向上

  • イベント名/プロパティ名/カテゴリー名などを「検索」して即時に絞り込み
  • セカンダリディメンション(2軸分析)も柔軟に選択可能

まとめ:業種別・活用例

業種ごとの具体的な分析視点やインサイト発見に、Ptengineのイベントプロパティ機能をご活用いただけます。

イベントプロパティ導入の手順

1. ゴール設計:追うべき “瞬間 KPI” を決める

コツ:カート放棄率・無料→有料転換など、売上直結指標から着手

2. イベント&プロパティ実装:ptengine.track(‘Event’, {…}) をページに追加。またこちらで詳細と例を確認

コツ:まずは 3〜5 イベント に絞り、効果を可視化

3. 状況確認:セグメントをかけてイベントプロパティを選択

イベントプロパティ導入のポイント

  • イベントプロパティで「何が起きているか」をより深く把握
  • 細やかなセグメント抽出で、ユーザー理解&施策の最適化
  • 多様な業種で“本当に欲しいインサイト”を直感的に取得可能に

これからのマーケティングやプロダクト改善に、Ptengineの進化したイベントレポートをぜひご活用ください。

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