blog  image

三つの“V”からもう一度始める Web分析の基本用語

author avatar

Takashi Ando

アルコール二段 グロースチーム

2020年08月17日

この記事は約3分で読めます。

今日はweb分析の基本からもう一度学んでみましょう。 

1.Visit(訪問):分析の基本単位は訪問 

Visitを訳すと訪問、セッションと言う人もいますが、セッションは計測技術の用語のため、訪問を使う方がよりオススメです。 

ウェブサイトをショッピングモールに例えると、各ページはモールの中に入っている店舗に該当します。入ってくる人々はvisitor(訪問者)です。

お店を巡ったり飲食店やトイレにも行ったりしながら、しばらく経つとショッピングモールから出て行きますね。このような一連の行動はショッピングモールにとっては一回の訪問になります。 

ウェブ分析の世界でも同様にサイトにある様々なページを閲覧してからしばらくしてこのサイトに関するページを閉じます。ウェブサイトにとってこれは一回の訪問となります。

例えばPtengineのホームページを開いてヘルプページに移動したとします。その際に打ち合わせに参加する必要があり、20分ぐらい席を外したとします。

自分の席に戻り、先ほど開いていたヘルプページの情報を読み続ける場合、先ほどまでの一連の行為は一回の訪問とカウントすると思いますよね? 

実際には正解とは限りません。ウェブ分析ツールの見方によります。二つの動きはある時間以上経過すると、再度訪問としてカウントするロジックで処理するツールが多く存在します。 

余談ですが、Ptengineは30分の間隔で判断します。このロジックで対応をする理由は、30分以上何の操作もないことが、現実的に考えるとすでに去ったと認識してもほぼ間違いないと見ているためです。 

2.UV(ユニークビジター):見分けることが重要 

UV(unique visitor)を訳すとユニークビジター、ユニーク訪問者、リーチといいます。

訪問者は当然、唯一無二の人間ですね。当たり前ですが、ウェブ分析の場合、分析ツールである時間帯に本当に何人訪問したかは見分けないといけないのです。 

例えば、ページに1日10回の訪問があるとします。本当にそれが10人のUVとして数えていいのでしょうか?人は1日何回も訪問することがあります。つまり、正解は1UVから10UVまで全ての可能性があるわけです。 

 では、分析ツールはどうやってユニークな訪問が生じたと判断するのでしょうか?大まかに判別方法が二つあります。Webサーバーによる判断Cookieによる判断です。 

Webサーバーによる判断のイメージは以下となります。 

Webサーバーがたくさんへのページリクエストを受けています。リクエスト毎に訪問者の情報が入っています。正確に言うと訪問者のパソコンの情報。IPアドレス、時間、ブラウザ、OSなどが該当します。

Webサーバーがこれらのリクエストを分析し、同じ特徴を持っているリクエストを一つの訪問者と判断し、1UVとしてカウントします。実際にはIPアドレス+αで判断する仕組みが多いですが、IPは必ず正しい訳ではないので、UVの判断も100%正確にはなりません。 

Cookie判断のイメージは以下となります。 

訪問者が初めてあるWebサーバへ訪問する時、サーバがこの訪問者のPCにCookieを発行し、保存します。Cookieはユニークな番号が付与され、訪問の履歴を記録します。再度訪問する時に、Webサーバが直接にPCに保存しているCookieを見つけ、更新します。 

ユニークな番号は変わることはありませんので、ある時間帯に二つの訪問のCookieは同じ番号と判明することで1ユニークビジターと分かります。 

この方法は先ほどより精度が高いですが、一部の訪問者がセキュリティのためにCookie機能を禁止したり、随時削除したりしているとCookieの判断は有効ではなくなります。 

結論はどちらでも究極的には100%正確なUVを判定することはできないということです。 

3.PV:機械的な呼び出しに近い 

PV(ページビュー)のVはVisitやVisitorではなく、Viewと覚えてください。ページインプレッションと言う方々もいますが、広告用語にインプレッションという用語がよく使われるため、Webサイトでのページの閲覧を示すPVを使う方が一般的です。 

1PVはブラウザからWebサーバへの一つのリクエスト、Webサーバがそのリクエストを受けて関連のページをクライアントエンドのブラウザに送ることを指します。厳密に言うと、1PVは一回のページロードのリクエストなのでリクエストさえすれば、結局ページが開けたどうかにもかかわらず、1PVとカウントされます。 

Webサイトでは成長指標の一つとしてこのPVが非常に重視されている傾向がありますが、海外などではPVの成長がビジネスの成長を直接牽引するわけではないという考え方があり、PVによる評価をVanity Metrics(虚栄の指標)と呼んだりすることがあります
 

まとめ 

いかがでしたでしょうか?基本指標の定義をはっきり理解した上で、正確な指標の評価と判断をすることができるようになります。今回は実際によく使われているweb分析の指標を改めて定義から入っていきました。みなさんの参考になれば嬉しいです😄 

いかがでしたでしょうか?ぜひシェアをお願いいたします。