blog»活用法&レシピ»カートに入れたまま離脱させない!「カゴ落ち」を防ぐリマインド施策で購入完了率を向上させる!

窪田 知昭
マーケター、カスタマーサクセス
2025年12月23日
この記事は約4分で読めます。
ECサイト運営者にとって永遠の課題とも言える「カゴ落ち(カート離脱)」。
例えば、「カートに商品は入るのに、なぜか購入完了まで至らない」 「一度離脱したユーザーをメールで追客しているが、もっと手前で防ぎたい」など、そんなお悩みはありませんか?
実は、カートに商品を入れたままサイト内を回遊しているユーザーは、「購入を検討中だが忘れている」か「意思決定に迷っている」状態にあることが多いのです。
今回は、そんなユーザーに対し、サイト離脱前(回遊中)にさりげなくカートの存在を思い出させる「リマインド表示施策」をご紹介します。
Ptengine Experienceをコート実装によるエンパワーして、ユーザーの邪魔をせずに購入意欲を再喚起するテクニックです。
この施策は、「カートに商品が入っている状態」でサイト内を回遊しているユーザーをターゲットにします。
従来の「カゴ落ちメール」はサイトを離脱した後のアクションですが、今回の施策は「サイトにいる間」に熱量を維持させるためのリアルタイムなアプローチです。
商品をカートに入れたユーザーが即決しない理由には、次の3つに集約されます。
・忘却: 他の商品を見ているうちに、最初に入れた商品のことを忘れている。
・比較検討: 他の商品と比較中で、決め手に欠けている。
・視認性: UI上でカートアイコンが目立たず、意識から外れてしまっている。
こういうインサイトをもっているポテンシャル顧客が離脱前に疑問や不安を取り除き、購入の背中をそっと押すことが施策の目的です。

この施策の最大のポイントは、ユーザーの行動量(ページ遷移数)に合わせて絶妙なタイミングで表示する 点にあります。
こうした “自然に気づかせる工夫” により、邪魔せず・効果的なリマインドが可能になります。
実際にあるスキンケアサイトでの実装・運用フローに基づいて、実施手順を紹介します。
以下の5ステップで、カートリマインド施策をスムーズに実装できます。コード実装に慣れていない方は、カスタマーサクセス担当が設定〜分析まで一貫してサポートするので、気軽にお問い合わせください。
まずは、ユーザーのカート状態をリアルタイムに判定します。
カート数量表示(例:#header-order-quantity)を定期的に監視
┗数量が「ゼロ」の場合:セッションカウントをリセット
┗「ゼロ」以上の場合:セッションカウントを +1(ページ遷移のたびにカウントアップ)
この処理により、「カートに商品が入っているユーザーの回遊量」を正確に追跡できます。
次に、ユーザーへリマインドを表示するタイミングを設計します。
・セッション内カウントが 4回目、9回目、14回目… に到達した場合のみ表示
・表示タイミングは 3秒後に開始
・5秒間だけ表示し、自動的に消える
この「控えめで、しつこくないタイミング設計」により、UXを損なうことなく “気づきを与える” ことができます。
次に、ユーザーへ表示するリマインドUI(下部固定バー)を実装します。シンプルで視認性が高く、自然に気づけるUIがポイントです。
設定例:
・文言は 「カートに商品が残っています。」
・文言部分はリンク化し、下線付きテキストで表示
・クリックするとカートページへ遷移

施策の効果を正しく測定するため、イベントトラッキングも設定します。
設定例:
・表示が行われた瞬間に ptengine.track() を発火
・送信データ:
pvCount(セッション内でのページ遷移数)
totalDisplays(Cookieで保持する累計表示回数)
また、購入完了ページへ到達した時点で totalDisplays をリセット
このデータにより、「どのタイミングで表示されたリマインドがもっとも購入完了に寄与したか」を分析できます。
最後に、取得したデータを基に施策を最適化します。
分析する項目の例:
・表示回数と購入完了率の関係性
・どのページ遷移数(4回/9回/14回…)が最も効果が高いか
・どのユーザー層にもっとも効いているか
これらのデータを Experience の管理画面で確認し、STEP 値や OFFSET 値、文言などを調整して改善サイクルを回します。
「カゴ落ち」はECサイトにとって最大の機会損失です。
Ptengineを使えば、大規模なサイト改修をすることなく、ユーザーの行動に合わせたきめ細やかな「おもてなし」をすぐに実装できます。わずかなチューニングで、CVRをさらに押し上げることができる点がこの施策の強みです。
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