blog»活用法&レシピ»商品詳細ページ改善の新常識:アコーディオンUIでCVRを底上げした改善事例紹介


Utty Ohuchi
カスタマーサクセス
2025年12月23日
この記事は約3分で読めます。
EC事業者やWebマーケターの多くが、商品詳細ページ(Product Detail Page、以下「PDP」)の改善に頭を悩ませています。
とくにコスメ・アパレル・家具など 情報量の多い商材では、訴求したい要素が増えるほど情報設計が複雑化し、ユーザー離脱を招きやすくなる という課題があります。
本記事では、Ptengineのヒートマップ分析とA/Bテストを用いて、情報過多のページを最適化し、CVRを17%以上改善した実践例を紹介します。
ECサイトでは、商品の魅力を正しく伝えるために「情報を詳しく掲載する」ことは重要です。
しかし実際には、詳細な説明文や複数のバリエーション、レビュー、使用方法などが縦長ページを生み、ユーザーの注意が分散してしまいます。
その結果、以下のような現象が起こります。
ユーザーは「必要な情報がどこにあるのか」を瞬時に判断したいにも関わらず、情報量の多さが選択行動そのものを阻害してしまっていたのです。
つまり、「情報構造の設計ミス」がユーザーを迷わせているのです。

ここでは、Ptengineを活用した アコーディオンUIによるページ改善事例 をご紹介します。
あるコスメ系ECサイトでは、商品特徴や成分説明が長くなりすぎており、ファーストビュー以降のスクロール率が大きく低下していました。
特に、購買決定要因(Key Buying Factor、以下 KBF)への到達率は 約30% と低く、課題となっていました。
※KBFとは、顧客が商品・サービスを購入する際に重視する要素を指します。まず、改善ポイントを特定するために、Ptengine Insight に搭載されている 3種類のヒートマップ を活用しました。
その結果、ターゲットユーザーの閲覧傾向が可視化され、以下のような課題が明確になりました。
つまり、「読ませる量の多さ」がユーザー体験を阻害していたのです。
解決策として行ったのが、Ptengine Experience機能を使ったアコーディオンUIのA/Bテストです。
実装はCSSエディタで数行追加するだけで、スムーズな検証を開始できました。もし実装に不安がある場合も、カスタマーサクセス担当が設定〜分析まで一貫してサポートするので安心です。
A/Bテストの結果、アコーディオン化は想像以上の効果を生みました。
・コンバージョン率:17.3%向上
・KBF到達率:42%増加
・カラーバリエーションの注視度:35%増加
・レビューセクションのクリック率:28%増加
さらに重要なのは、情報を隠したことで閲覧率が下がる、といった負の影響が一切なかったことです。むしろ、見出しで概要を即時把握できることで、ユーザーは「必要な情報を選んで閲覧」し、能動的に行動するようになりました。
また、この経験を受け、他カテゴリにも横展開したところ、商材ごとに最適な形式が見つかりました。

今回の事例が示すのは、PDP改善の本質は情報の多さではなく、ユーザーが欲しい情報に最短でアクセスできる情報構造の設計である という点です。
また、Ptengineのヒートマップとセグメント分析を組み合わせることで、商材ごとの“勝ちパターン”を再現性高く構築できる ようになっています。
まずは、ファネルのどこでユーザーが離脱しているのか、ヒートマップとセグメント分析から可視化することをおすすめします。
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今日からCVR改善のサイクルが動き出します。
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