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自社製品で自社を成長させる!PtengineX活用実録ドキュメント
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窪田 知昭

グロース/マーケティングチーム

2020年11月07日

この記事は約7分で読めます。

こんにちは、Growthチームのクボティです! 私たちは皆さまのお声からPtengine(名称変更:Ptengine Insight)、PtengineX(名称変更:Ptengine Experience)を鋭意改善、開発しておりますが、 社内でも自社の製品を活用し、あらゆる課題解決をスピーディに実施しております。
今回はその中の一部の施策を赤裸々に皆さまにご紹介いたします!

目次
プロジェクト1:PtengineサイトでファーストビューABテスト
プロジェクト2:プロダクトのアラート機能実装
プロジェクト3:新製品(PtengineX)導線強化計画!

プロジェクト1:PtengineサイトでファーストビューABテスト!

今のファーストビューは本当にベストか

こちら現在のPtengineのファーストビューです。 我々も日々Ptengineのお客様と接する中で、ファーストビューの影響力は馬鹿にならないな〜と痛感しています。どれくらいかというと最初のイメージだけを変えたABテストでCVRに1.5倍以上の影響力を与えるなんてものはざらです。

そこで自社で注力して開発しているこのPtengineX。 サイトをインラインで編集できてABテストもできて結果のフィードバックも即時で返ってくるPDCAが超絶早くできるツールに進化していることもあり、Ptengineのサイト改善のプロジェクトが走ることになりました。 この章では、この2ヶ月で実施してきた計3回のテストの過程を紹介します。

第一回目のテスト

最初に試した実験ですが、リニューアルも同時に計画中だったこともあり、一気にキャッチコピーとメインイメージの変更となりました。 このメインイメージ、ただの絵ではなく、「すぐに可視化」「ユーザーを理解」「すぐに実行」という流れを表現にした10秒強のアニメーション動画となっています。 さらにコピーは「そのサイト、最高の収益エンジンへ」とし、短くパワフルなコピーとしました。 事例動画に協力いただいた企業様の動画と、より製品利用をイメージさせるアニメーション。さらにはより短く洗練させたコピー、どちらが効果的だったでしょうか。


判定は!

+18%!! 辛うじてWin!
1.5倍といわけにはいきませんでしたが常に新バージョンが上回るような結果となりました。 今回はコピーとメインイメージを同時に変更し、一見どちらが効果的だったか判別出来ないですが、これはA/Bテストを繰り返すことでちゃんと価値に変わっていきます。 A/Bテストも継続が非常に重要ということをこの後で伝えられればと思います。

第二回目のテスト

続いて二回目のABテストです。 前回に続いてオリジナル、そして対抗馬は前回のイメージ、コピーをそのままに、よりCVへのクリック数が少なくなるよう設計されたフォームつきFVです。

今までは、
流入→ 無料登録ボタンクリック → フォーム入力 → コンバージョン

だったものが、
流入→ フォーム入力 → コンバージョン

と経路が短くなるんですね。 レイアウトも大きく変化し、スタイリッシュになって期待が持てそうですね?笑 それでは結果を見てみましょう!

はい、あれ?結果は負け越しです。
日毎で見ると、勝ったり負けたりを繰り返しているので非常に僅差といえそうですが、良く言っても有意差が出なかったということになります。 しかし第一回目と二回目と、オリジナルとの比較を繰り返したことで、一つ結論が導けそうです。それはフォームを前面に出すことは我々のサイトには向いていないということです。 これを確固たるナレッジにするべく、第三回目のA/Bテストを実行します。

第三回目のテスト

新FVの新旧対決です。
二回目のテストを実施した際にフォームの利用をヒートマップで確認しました。
コンバージョンしたユーザーは、結果的にファーストビューのフォームを利用せず、 右上の登録ボタンをクリックしていることが判明しました。

また、第一回目、第二回目の過程を踏まえれば、ここで大差がつくはずです。 もしここで想定通りの結果が出れば、これは会社の資産(ナレッジ)となります。
半ば祈るような気持ちでありますが、 結果をみてみましょう。

素晴らしい結果が出ました!これは非常に有意義な差です。
さらにPtengineXでは、結果に対して統計学を用いた有意差診断をしてくれます。 その評価もみてみると 、

有意な差がある、つまりは新FVのv1はv2よりも優れているということが言えるということです。 フォームが表面に出ている、出ていないというこの違いでコンバージョンは大きく変わるということがわかりました。 さらにこの後、勝った理由を突き詰めるA/Bテストを続けていきます。 このように有意な差が出てくるA/Bテストを繰り返していくと、結果的には今よりもより良いサイトができていきますね。今回A/Bテストを進めていく上でやっぱ大事だなと改めて実感したことは次の通りです。

・常にユーザーの視点に立つこと
・A/Bテストを継続すること
・仮説を考え続けること

A/Bテストを始めることは非常に大掛かりなことと考えてしまいそうですが、PtengineXを使って習慣にしていくことをオススメします。

プロジェクト2:プロダクトの利用アラート機能を実装!

我々Growthチームの命題の一つに、アクティベーションというものがあります。 それはしばしば、サービスに触れて「あ、これいいね」と期待値が上回る時のスピードで測ります。 「良くわからないけど」という反応が怖いので具体的にいうと、いかに早く基本設定して製品を楽しんでもらえるかということです。 Ptengineではそれを図るために、データ計測までやコンバージョン計測までの時間を計測し、その時間が短くなるように日々試行錯誤しています。

失敗の日々

これまでのアクティベーションを上げる手段はemailでのコミュニケーションを軸とした、設定状況の通知やブログコンテンツ、ウェビナーの案内などでした。
しかしメールは頻繁に送れないですし、即時的な効果というよりはリマインドや提案を目的としたもので、全体の数値にインパクトを与えることが出来ずにいました。 このようにプロダクト外部での施策のみでは限界を感じ、プロダクト内のコミュニケーションも自由に設計できるPtengineXを活用しました。

実施したこと

①ポップアップ
まず取り掛かったことはポップアップを用いた設定への誘導です。 画面中央部に設定していないユーザーに対して設定を呼びかけました。

しかし、一方的なコミュニケーションになってしまい、効果が出ないだけでなく、ポップアップが画面を覆いユーザー体験を悪くするものになっているという話に帰着しました。 そこでポップアップの利用用途についてある程度のルールを決めたのです。

1.画面中央には出さない
2.キャンペーンやイベントのお知らせは左下
3.設定の促進通知は固定バーを利用する

②通知バー
結論、ユーザーの邪魔にならず、省スペースかつ短文で効率的に伝えるのに非常に有効でした。

更に「次に何をしていいか分からない」といったユーザーの声に答える形になり、ポップアップの時と違い体験を良くする施策になったのです。これは数値にも影響を与えました。設置後は週ベースでギネス二回更新です!

まとめ

より快適で便利にサービスを利用してもらう上で、一定のプロアクティブなサポートは必要ですよね。しかしやり方を間違えれば、いらないコミュニケーションになってしまいます。Web上でのコミュニケーションも最適化していくことで、ユーザーフレンドリーな印象になりロイヤル顧客も増えていくので我々も一層力を入れていきたいと思っています。

今回の教訓
・ユーザーになりユーザー視点で考えること
・社内ルールを決めて雑多なコミュニケーションにしない
・その人に該当しない無駄な通知はしない

プロジェクト3:新製品(PtengineX)導線強化企画!

さて、とうとうPtengineXをより多くの方にご案内できる日がやってまいりました。 WebパーソナライゼーションツールであるPtengineXをいかにPtengineユーザーである皆さんに案内するか、その内容をご紹介したいと思います。

Ptengine製品内からの案内

PtengineXで行った一部の計画を図にまとめました。 最大のポイントはユーザーの皆さんが製品内部から綺麗に紹介を受けて、 Ptengineに関心をもってもらい、登録に向かっていただくことです。 (PtengineXはPtengineのアカウントがあればすぐに使えます!) その誘導を実現するために、私たちはPtengineXを使ってPtengineの内部から誘導ができるようにしました。 大きく2つのことをこれから行なっていきます。

1)紹介バナー表示
2)ユーザー行動に合わせてサイトtop文言を変更

1)紹介バナーを表示

事前に定めたユーザーグループの方へバナーを表示させていきます。 これはデザイナーに依頼せずPTX上で作ったものです。対象になるユーザーグループなどの条件は細かくPtengineXで定めることができます。 例えば最近ログインしていなくて久しぶりにログインした人に価値を大きく伝えていくなどができます。
今回もユーザーの皆さんのそれぞれの状況をチームで想像しながら配信をする 対象を決めています。

2)ユーザーの行動に合わせてテキストを変更

ヒートマップをみているユーザー、数値レポートをみているユーザーではPtengineXがいいなと思ってもらえる言葉は変わってきます。 例えばヒートマップをみているユーザーは離脱率をなんとかしたいと考えている人が多いと思いますし、 数値レポートを見ている方達は広告ごとのアクセス数などに関心が高かったりします。そこで広告からの流入でパフォーマンスが 悪ければ、離脱の問題を解決したいと考えるわけです。

そういった操作状況からユーザーの気持ちを推察し、その人の気持ちにあったおもてなしができればその方達に有効に サービスを伝えることができます。したがって、利用状況に応じたメッセージを出し分けてPtengineXを案内していき 利用登録につなげていければと計画しています。

結果はこれからですがいい報告ができるようにしたいなと思っています笑 私たちも日々自社の製品を使いながら、みなさんと同じように成長していきたいと考えていますので、 この記事もそんな皆さんのヒントになればいいなと思っています!ぜひ使い方のご参考に!

Fin(でも続く。。)

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